2024/03/16 15:57
羊毛フェルトで色々作ったり、小説を書いたりしている『ひつじのはね』と言います。
私は小さい頃から、本物と思えるような動物のぬいぐるみが好きでした。
それが生きているそのままの形でなければ嫌で、硬いのはダメ、何か余計な小物等がついていたらダメ、チェーン等がついていたら外せなきゃダメ、等々厳しい基準があったのです(笑)
だけど、量産品のぬいぐるみってやっぱりどうしてもぬいぐるみ。作家さんの作られたものは別でしょうが、そういったものを子供の頃は目にすることはありませんでした。アートドールを先に知っていたら、きっとそっちに飛びついていたでしょう(笑)
そんな子供が大人になって、テレビだったかSNSだったか、リアルな羊毛フェルト作品を知ったのです。
羊毛フェルトはおぼろげに知っていましたが、マスコットを作るものだと思っていたので、衝撃でした。
リアルに作れるなら、手のひらサイズの生き物なんかも好きなように作れる?!
――と、始めたのが羊毛フェルト作家になったきっかけです。
元々は、リアルだけど小さい生き物を作りたいと思っていたのですが、それよりも自分の頭の中にしかいない生き物を具現化できることに魅力を感じてしまい、今ではすっかりファンタジー作家になりました。
今でも変わらず、生き物が生きている姿をそのまま登場させたいと思っています。
だから、ポージングは自然な物が多く、見栄えのする躍動感あるポーズが少ないのです。だって、その状態で止まらないでしょう。私が作りたいのは、美しいフィギュアじゃなくて……そこに居る、そんな感じを作りたいのです。
生き物の体温、呼吸、仕草、その子がどんな風に動いているかありありと浮かぶような作品にできたらと思っています。
小説家としても活動していますが、それもきっかけは羊毛フェルト。
元々ファンタジー好きなのですが、羊毛フェルトの作品たちがどんな風に生活しているのか、等書けたら想像が広がると思って。そして、自分が書いたものなら版権が自分にしかないので、好きにキャラクターとして使えるし、とても楽しいと思ったんですよね
そしてお小遣いが入るサイトがあったのも大きな要因(笑) ゼロよりプラスがいいよね、羊毛をネット注文する送料の足しになるかもと、そんな軽い気持ちでした。
幼児ともふもふとイケオジが登場する、笑って、泣いて、食べて、戦う、優しく柔らかいファンタジーです。
そうしたらまさかの賞をいただいて書籍化することになり、版権が私だけのものではなくなってしまったわけなのですが(笑)
ですが、その分素敵なイラストレーターさんにイラストを描いていただき、たくさんの方々が読んでいただき、想像していたよりもっとずっと楽しいことになりました。
羊毛の時間が大幅に削られるのはジレンマですが、これからも羊毛と小説、両方を頑張っていければと思っています。
元々、ちょっとしたイベントを計画したりするのが好きなので、両方を絡めた企画や、Twitterではプレゼント企画なども行っています。
皆さんが楽しんでいただける個人的なイベントなど、色々考えていきますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします!
*TwitterやWeb版のお話(書籍版とは内容が違います)等のリンクはこちらからどうぞ!
ひつじのはね